重すぎるドアのリスク

高齢者施設のAVルームの防音ドアを 自動ドアにしてほしいというご依頼をいただきました。その施工例を報告いたします。


こちらの施設はまるでホテルのような豪華な内装で、館内にもさまざまな設備がございます。そのひとつであるAVルームのドアが、非常に重く、不便とのこと。さっそく現地調査させていただきました。

たしかに、これは重い。
防音ドアで、中身がしっかり詰まっており、厚みもかなりあります。大人の男性でも引きはじめには、両手で引く必要があります。

ただ、閉めるのも重い。

ドア上部は傾斜型のレールとなり、開くときはやや軽く、閉まるときは重り式の半自動クローザーがついていたようですが、こちらはドア重量に耐えかねてかなり以前に破壊されてしまったようです。ワイヤーはきれ、重りだけが残っておりました。

・・・これでは、ご高齢のかたが、一人で出入りするのは厳しく、あるいは挟まれてけがをされる可能性もございます。

当初は、この防音ドアをそのまま使って自動ドアに、というお話だったのですが、先述したとおり、傾斜レール式のドアで、ドアの形状も特殊であるため、今回、間にはいっていただいた内装デザインのお客様からのご要望もあり、ドアは新規に防音性のものを作成し、自動ドアにそれを吊るすこととしました。なかなかイレギュラーな展開ではありますが、こうした変則的な施工こそ、私たちが得意とするものです。

施工そのものは、まず古い防音ドアを外すところからドアは大人二人では持てず、4人でどうにか、という重さだったので、やはり100㎏は軽く超えていたと思います。用意いただいた台車があったので、ドアを屋外まで運びだすのはさほど問題なかったですが、なかなかの重さでした。

つづいて、いままでついている上吊り装置一式を外しますが、これがまた大変でした。鉄骨にかなりガッチリボルト締めしてあり、錆と経年劣化でボルトと鉄骨が一体化しておりました。これをがんばって外し、自動ドアエンジンを上部に設置。あらたにつくったドアを吊りこみ、戸当たりにあわせて微調整します。

今回、ドアも新調したため、あらたに鍵が必要となりました。そのため、鍵の施工作業が追加となりました。鍵がきもちよくかかるためには、かなり細かい調整が必要ですが、これも問題なくクリアして、本体設置は完了です。

お気づきのように、FAS07というのは、あとづけで手動ドアを、自動ドア化するシステム、ノウハウそのものを売っていますので、きまった形、仕様がないフルオーダー品です。

今回は後付け自動ドアの設置といいながら、自動ドア専用ではない、防音ドアを作成し、これを動かしましたが。このように、お客様のご要望、使用方法にあわせて一点ずつ、ベストな方法をご提案をさせていただきます。

ドアの色にあわせ、アルミの外装は白に塗装してあります。また、AVルームということで、不意な開閉をふせぐため、タッチスイッチでしか動作しません。もちろん、安全に配慮して、無目式の人感センサーも設置しています。こちらはいつものようにリミットスイッチをかませて、開いたときだけ動作するようになっております。

お客様のほうでドア近くに新規に電源をご用意いただき、電源回りも非常にスッキリとしております。

自動ドアは必ず隙間、クリアランスが必要なため、遮音、防効果はやはり手動のときよりおとります。今回はその点もご理解いただいた上での施工となり、非常にスムーズに、美しく仕上がりました。

重い、スムーズに動かないドアは不便というだけでなく、積み重なれば、大きな効率のロスになりますし、場合によっては怪我を誘発するリスクになります。

そのロスとリスク回避のお手伝いさせていただけるのは、大きな喜びです。なにより、「よいものができたねえ」といってもらえるのが一番の励みになります

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