横幅の広い店舗の重いドアを後付けで自動ドアにする
最近、横幅の大きい引き戸をよく見かけます。
ドア幅があると、デザイン的に見栄えがし、採光もよく、たしかにスタイリッシュです。
ただ、それがあまりに大きいと、やはり引き戸そのものが重くなり、手動ドアとしては厳しいものがございます。
今回、ご紹介させていただくのは、そんなドアです。
工事のポイント
- オーダーメイドタイプの後付け自動ドアFAS07を使用
- 横幅が広く、自重でガラス戸が波打ちするほど重いドア
- 下戸車に負荷をかけないようにベルトを新しく設置
- ベルト吊り下げ用の金具はこのドア専用に特注
- 新規に自動ドアを導入した場合に比べて50万円以上も安く自動ドア化に成功
こちらのドア、はじめの設計上はそこまで重量はなかったようですが、さすがに横幅が150㎝もあると、自重と振動でガラスが波打ちします。
店舗の目の前がかなり往来の激しい道路であり、万一を考え、ガラスの厚みを変更されたら・・・重くて引けない、ということに。
今回は新築の物件であり、ドアは新品でした。
当初、自動ドアメーカーにざっくり相談したところ、この新品ドアを撤去して、新たに内蔵型の自動ドアフロントをご提案されたとのこと。
価格も100万は超えるということで、弊社にご連絡いただいたようです。
さっそく現地調査でドアをひいてみました。
うーん、重い!
ですが、新品で、ガラスも厚く、とっても良いドアです。
建物等のゆがみもなく、引きはじめだけ重くはありますが、滑りも非常にスムースです。
「このドアをそのまま使って自動ドアにしましょう」
と即答させていただきました。
既存の引き戸をそのまま使い、自動ドアとして吊り下げる
今回、下にレールがあり、しめし合わせの鍵の関係もあったため、下戸車はそのまま使うこととしました。
ただ、この重量では、すぐに下戸車がおかしくなってしまいます。
ですので、上部から均等にベルトに吊りさげることで、負荷を小さくすることに。
接続のための金具は、このドアに合わせてすべて特注で新造しました。
もともとのドアを外し、改造し、それを自動ドア装置に接続し、各種センサーを調整で、7時間ほどでしょうか、工事は無事に施工完了。
ちなみにセンサーはタッチと人感の二段構えで、当然安全装置もバッチリ効いています。
施工中、その重さから苦戦するところもありましたが、非常に良いできあがりと、お客様には大変満足していただけました。
FAS07の施工価格について
「まったく同じ動き、見た目で、価格は自動ドアメーカーの半分だね」とは今回の施主様。
おっしゃるとおり、後づけ自動ドアシステムのFAS07の本体は自動ドア装置そのものです。
むしろ、通常の自動ドアでは必要としないようなケース、特注金具、補強材などの費用が発生するため、そこだけ比べれば割高です。
ただ、やはり新規にドアやドア枠を必要としないのは大きく、トータルでは、一般的な自動ドアよりかなり割安になると思います(もちろん、ドアによりますが)。
ドア個別にお見積もりしますので、お気軽にご相談ください。お見積もり・現地調査は無料で承っております。
FAS07は関東一円、静岡県、山梨県で施工
施工はお客様のもとにご訪問し、ドアの状態を見ることから始まります。
建物の構造はどうか、ドアはゆがんでないか、モーターはどれくらいのパワーのものにすべきか、どんな改修、補強をすればうまく動くのか、その見極めと、ノウハウがこの製品(システム)の根幹の部分となります。
現在の販売先は関東一円、静岡県、山梨県に限らさせていただいておりますが、今後は、全国での販売も視野に入れてます。
まずはお問合せください。
FAS07の詳しい製品情報はこちらから
この記事を書いた人
株式会社ファースト・レイズ代表・八木幹夫。2級建築施工管理技士。日本電産サーボ株式会社にて自動ドアなどの産業機器向けモーターの技術営業を5年経験した後、株式会社ファースト・レイズを設立。後付けに特化した自動ドアの開発・施工販売をしています。趣味はドライブ、アウトドア、読書、車いじり。
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