工事のポイント
- 大型クリーニング工場の大型引き戸を自動化
- ドアは古い木製でガタついていたので、ドアとドア枠は補修して再利用
- ドアの高さが低いため、吊り上げではなく、吊り上げ金具を利用して金具で開閉するように設置
- 狭い空間のため、人感センサーがドアの手前ぎりぎりで反応するように微調整
工場の生産効率アップに手動引き戸を後付けで自動ドア化
今回は工場内の大型手動引き戸の後付け自動化です。
オーダーメイドタイプの後付け自動ドア製品・FAS07を使って自動ドア化しました。
工場では台車でドアを通過することが多いと思います。
ただ、頻繁に通過するドアが手動だと、その都度の開閉作業で、移動効率、生産性の悪化となります(ちょっと大げさかもしれませんが)。
また、手動ドアは閉め忘れも問題。
作業環境や冷暖房効率の悪化につながります。
ご依頼いただいた工場は多摩地区にある大型のクリーニング工場。
内部は衛生のためにオゾン燻蒸されており、各作業室もしっかりと隔離されていますが、木造であり、いくつかの建屋をつないでいるため、各通路に手動のドアがあります。
とくに大型の台車を押して通過するドアは、手動のために非常に不便。
いや、不便なだけでなく、ドアに台車をぶつけたり、柱に台車をこすったり、かなりガタガタとなっておりました。
どんな手動ドアも、現場合わせで自動化できます
今回の自動化の場所は2か所です。
1か所目は、ほぼ正方形で、むしろやや横幅が広い、一般的にはみられない特殊なドア。
当然、一般的な自動ドアは入らず、弊社へのご依頼となりました。
まず必要だったのが、既存のドアの修理。
木製で、けっこう年期が入っており、ドア枠などもガタガタでしたので、その補修からはじめました。
その後、ドア上部に本体を設置しますが、ドアそのものが180㎝ないので、吊り上げることは断念し、現在の吊り金具を利用して、金具で引く形としました。
人を感知して開く人感センサーですが、非常に狭い空間であるため、ドアギリギリ手前までしぼり、かつ台車が触れる前にしっかりと反応するように、何度も微妙な調整をくりかえしました。
その場所にあった引き方、ドアの接続のノウハウがあります
二か所目はもともと通路出口です。
写真が中途半端でわかりづらいですが、この開口部に梁を渡し、自動ドア本体をおき、そこにドアをつるします。
ドアは工場で使っていた既成のものをこのあと、吊り込みました。
FAS07はだいたい次の3つの方法でドアを自動化します。
- 新規にドアを作成する
- 既存のドアに金具をつけて引く
- 既存のドアを改造し、自動ドア装置に吊るす
どの方法が良いかはドア、開口部によって異なり、その場その場で現地調査後にご提案させていただいております。
弊社の場合、自動ドア装置を施工するために、あらたな枠や柱などは必要はありません。
既存の建築を利用し、重量計算をして、上記のように梁さえあれば、どこでも設置してしまいます。
工場の自動化、効率化をご検討のの際は、ぜひファースト・レイズにお声がけください。
インターロックやカードリーダー駆動による自動施錠なども問題ございません。
施工は関東、山梨、静岡と愛知の一部です。現地調査は無料です。
FAS07の詳しい製品情報はこちらから
この記事を書いた人
株式会社ファースト・レイズ代表・八木幹夫。2級建築施工管理技士。日本電産サーボ株式会社にて自動ドアなどの産業機器向けモーターの技術営業を5年経験した後、株式会社ファースト・レイズを設立。後付けに特化した自動ドアの開発・施工販売をしています。趣味はドライブ、アウトドア、読書、車いじり。
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