オートスライドの自動設定について

オートスライドは、DIYで施工できる自動ドア。施工も容易ですが、なにより設定がすべて全自動で、特別な技術、知識が不要なのが最大の特徴です。

ただ、オートスライドの施工はしっかりとしていても、ドアそのものは時間とともに変化し、重くなったり、がたついたりします。とくに戸車(下にレールがあるタイプ)の引き戸は、確実に車部分がすり減っていきますので、何年もしたら、オートスライドを設置した当初とドアを引くための重さが変わってしまいます。

また、こちらもよくあるのですが、オートスライドをむりやり手で開けたり、閉めたりする方もおられます。人感センサーがあれば、基本的にはドアに触れることはないのですが、タッチスイッチだけの場合、一定時間後にドアが閉まってきてしまうため、閉まってくるドアを無理やり止め、その際、強く押し返してしまうと、モーターが空転し、オートスライドがドアの位置を読み違える可能性がございます。

こういう場合は、オートスライドを初期化(再読み込み)してください。

初期化をすることで、最新のドアの重さ、幅を読み直します。オートスライドはドアの状態にあわせて、必要な力、幅でドアを引くように、設定を更新します。

オートスライドの初期化作業

初期化に必要な工具

〇 細いマイナスドライバー(なければ、つまようじのような細い棒状のもの)
〇 2番(一般的なサイズ)のプラスドライバー

最初にオートスライドの本体カバーを外す(約3分)

電源を切り、2番の+ドライバーを使って、オートスライドのサイドカバーを外してください。
サイドカバーを外すと、正面の金属製のアルミカバーはスライドさせることで簡単に外れます。

初期化作業(約2秒)

ディップスイッチ

オートスライド・コントロールボックス

コントロールボックス

1.オートスライドの電源を入れる。
オートスライドがとまっている状態、あるいは動いている状態どちらでもかまいません。

2.コントロールボックスの下に櫛の歯状の細かいスイッチ(ディップスイッチ)の左、DIrection learnスイッチをいまの方向と逆に入れ、ふたたび戻します。作業時間は2秒かからないとおもいます。

 例えば、設置タイプ1の場合であれば、

いまディップスイッチ1がOFF(奥の方向)に入っていれば、ON(手前方向)の方向へマイナスドライバー等でスイッチを入れ(引き)ます。
オートスライドが動き出す、あるいは今動いている場合は、逆に動き出したら、もとの位置(OFF)に再びスイッチを入れ(押し)ます。

設定方向の逆にいれることで、ドアデータをけし、再度、もとに戻すことで、学習を始めます。

再びオートスライドが学習を始める(約30秒)

学習は少なくとも二回以上、ドアを動かします。最初はゆっくりと、二回目は早く、途中まで動かします。もし、二回で学習が完了しない場合は、オートスライドの施工に問題があるか、ドアそのものに問題があるかのいずれかだと思います。

ドアが(戸当たりに)あたる場合

通常、オートスライドはドアを閉めたり、開けきったときは、ドアのはしが建具の枠に当たらないようにになっています。ただし、非常にスムースなドア、とくに吊り式のドアでは、当たってしまうことがございます。ドアが強く当たり続けると、振動によってオートスライド本体のビスがゆるむなどの場合が想定されます。

その際は、初期化のときに、戸当たり(開いたときに当たるドア枠)の手前に10㎝ほどの固い木材、鉄材などで、疑似的な戸当たりを作ってください。そして、初期化後の学習終了後にこの木材、鉄材を外してください。オートスライドは実際の戸当たりより10㎝手前までしか開かなくなり、接触しなくなります。

日本の四季と建具の関係

日本は四季があり、寒暖差が大きい地域もございます。建具(ドア)は冬場の方が滑りづらい傾向がございますし、雨と晴れでも滑り方は異なってきます。また、建具のうち、戸車に関しては年々すり減ってくるため、必ず滑りが悪くなる傾向があり、また、ドアも下にさがってきます。5年以上使っていただいていると、下戸車の摩耗が大きく、オートスライドは本体のギアとレールの噛み合わせが甘くなったりもします。

できれば定期的な初期化を

1~2年に1度は、カバーを外して、初期化をすると調子を保てると思います。アルミサッシなど、下にレールがあるタイプ(戸車式)のスライドドアは、特におススメです。

初期化してもうまく直らない場合は

1)引き戸、引き戸枠に問題がある
2)オートスライドの施工に問題がある
3)オートスライドそのものに問題がある

どれかだと思います。
3に関しては、オートスライドを長く使っていると、振動などで、ビスがゆるむことがございます。

とくに本体のモータ部分と台座を留めるビス4点と、ギアとモーターをつなぐビスは振動でゆるみやすく、しっかりと締め直し、モータと台座を留めるビスに関してはネジロックや瞬間接着剤などで、緩み防止をしてもよいかとおもいます。

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