ドアの自動化は効率改善と衛生向上に最適

 大手外食チェーン店様のセントラルキッチンの断熱ドアを3台、後付け自動化した事例をご紹介させていただきます。

 こちらは加工から配送まで一貫して行っている大きな自社施設、フードパックセンターである大型建物の内部となります。なかには多数のドアやシートシャッターがあり、自動ドアも多数あるのですが、一部のドアが手動のドアでした。

 今回はこの施設を運営する代表、社長さまから直接ご依頼をいただきました。断熱ドア3基を自動ドアに改修し、さらには必要最低限の反応、非接触開閉、非接触通過することができないか、ということ。必要最低限とは、一般的な自動ドアのようにとにかく近づけば開くのではなく、むしろ望んだとき以外は開かない、感知を絞り、最小の動作で、非接触でドアを通過したいとのことでした。もちろん問題ないです。

 工事はサクサクっと、1日半で3台終了

 このドアはフードパックセンター内の冷凍海産物、とくにマグロの解体場にありました。なるほど、室温を維持するために基本は閉鎖の必要があるとの意味がよくわかりました。また、当然、品物を搬入、搬出しますから、台車も頻繁に通過します。

 実は、この施設、まだ稼働前でしたが、事前にいろいろとテストをしてみて、この問題が判明したとのこと。実際に動き出してからでは確かにいろいろなロス、リスクが発生したとは思います。とくに作業効率上のロスも大きいのですが、心配なのは衛生面です。

 もちろん、作業場に入るためには非常に入念で厳重な滅菌、殺菌処理をしてますが、それでも空間に漂い、ドアに付着する菌まで完全に滅菌するのは厳しいと思います。ドアを自動化すればそうしたドアに触れずに通過できるので、衛生面のリスクを軽減できます。

工事については簡単

もとのドアは新日軽製の手動ドアで、吊式のものです。確かににめちゃくちゃ重いですが、もっといろいろなドア、壊れているドアやゆがんでいるドアまでみてきた私たちからすると、新品であり、もともと吊り方式ですから、自動化はさほど問題ないです。

初日こそ、ドアの構造と設置の把握に手間取りましたが、順調に工事はすすみ、3基の自動化は1日と半日で完了しました。

食品加工施設の断熱ドアを自動ドア化

価格は3基すべてということで、かなりお値引きしての納品とせさせていただきました。別のメーカーさまのお見積もりの1/3以下であったと喜んでいただたけました。

大切なのは、このドアが断熱ドアであるということ。もともとのドアにはゴムなどがあり、そのゴムでドアを挟み込む形でした。

正直にお話しますと、自動ドアは接触したままドアを動かすことできません。異物が挟まれていると勘違いして、自動ドアが停止したり、反転するからです。ですので、従来ほどの密閉度は自動ドアにした時点でなくなります。ただ、もともとのドアとの違いもさほど大きくはないはずで、実際にお客さまもこれで満足し、室温等の問題もないとのことでした。(1年以上ご使用いただいたあとの報告です。2019年5月追記)

施工前後がわかりやすいように、お写真を掲載させていただきます。3枚のドア、それぞれに施工前、施工後があるのですが、基本的には同じドアのため、一カ所を実例として掲載させていただきます。

【施工前】

食品加工施設の断熱ドアを自動ドア化(施工前)

【施工後】

食品加工施設の断熱ドアを自動ドア化(施工後)

見た目はほとんどかわらず、上部に自動ドアが内蔵されているだけ。すべて非接触で、センサーを調整し、ドア手前、10㎝上で手をかざすことで、ドアが開くように調整してあります。もちろん、通過中は安全装置が働き、閉まってきません。通過中に立ち止まったり、入れ違いでドアに入る人がいればそれも感知します。

自動ドアで大切なことは、そこに自動ドアがあると普段は意識しないで確実に使えること。あたりまえのものとなることです。壊れてはじめて、その存在がわかるぐらいでよいと思いますが、その壊れることもないようにしたいです。

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