工事のポイント
- お蕎麦屋さんの玄関を自動ドア化
- 両手じゃないと引けないほどの重いドアを自動ドアに
- ドアにラッチがついていたので、自動化のさいにはラッチに掛からないように工夫
- センサーが暖簾(のれん)に反応しないように特殊なセンサーを使用
ドアが重いせいで入店しないお客様がいる
FAS07はオーダーメイドタイプの後付け自動ドア製品です。
今回はかなり緊急での施工となった事例です。
都心の老舗お蕎麦屋さんですが、建物を改装、リノベーションして新装開店したところ、新たに設置したドアに問題が・・・以前の古いものより格段に重く、お客様によっては開閉できないというのです。
実はこれ、弊社には非常によくあるご相談です。
リフォームの段階で設計士さんが単純に新型のドアを選んだのだと思いますが、それが重量的には従来の2倍近くあり、とくに滑り出しに大きな力が必要、というパターンです。
また、重い手動の引き戸は開けるだけでなく、閉めるのも問題があります。
最後までしっかり閉めない、閉めるときに人の指などを挟むと大きなけがにつながる、というものです。
さっそく現場を確認し、建物の構造をみて、実際にドアも引いてみましたが、なるほど重いです。
しかも、こちらのドア、もうひとつ問題が。
閉まるたびにラッチでロックされるタイプになっております。
鍵ではないので、引手をつかむことで、ロックは解除できますが、引手ではなく、格子を持ってドアをあけようとすると開きません。
けっこう引手をもたないお客様もおりますし、その場合は、ほぼ確実に、「あれ?開かないぞ?今日はお休みかな?」となってしまいます。
実際、私も最初はそう思いました。現地調査の時間を間違えたかなと(笑)
工事前はこんな感じです。
めちゃくちゃ太い枠に、格子が入っているため、見た目以上に重量級の玄関ドアです。
のれんに考慮して人感センサーを設置
もうひとつ、今回のポイントは蕎麦屋さんのため、のれんがあること。
のれんがあると、人感センサーは誤作動するため、ふつうはタッチスイッチに変更するのですが、いまはwithコロナの時代です。
せっかく自動ドアにするなら、触らないにこしたことはないですよね。
今回、使ったのは、下の写真にあるのれん用センサー。
のれんがまったく干渉しない足元に真横に直線状に感知するセンサーで、ちよっと調整が難しいのですが、まあ、慣れているのでそこはサクサクと。
配線は露出しないようにほぼ同色のモールでつなぎ、貫通穴をあけて室内側へ。
タッチスイッチがありますが、こちらは実際にも動く本物ですが、実際はそれ以前、のれんセンサーにて感知する形にしています。
お客様にむりに非接触を意識させるのではなく、自然な動作、導線で非接触ができるのがベストだと思います。
わかりづらいですが、ドアもラッチがかからないように簡単に直しました。
部品まで交換して、なんてやると当然追加費用がかかるため、今回は工費ゼロで同じ効果のある対策をしました。
お客様によろこんでいただけるのは、ほんとう嬉しいです。
不安があったり、不便があったまま使い続けるドアがあれば、ぜひご相談ください。
オーダーメイドタイプの後付け自動ドア製品FAS07の施工は、関東、山梨、静岡と愛知の一部です。
現地調査は無料です。
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この記事を書いた人
株式会社ファースト・レイズ代表・八木幹夫。2級建築施工管理技士。日本電産サーボ株式会社にて自動ドアなどの産業機器向けモーターの技術営業を5年経験した後、株式会社ファースト・レイズを設立。後付けに特化した自動ドアの開発・施工販売をしています。趣味はドライブ、アウトドア、読書、車いじり。
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