マンションの玄関

マンションの玄関を自動ドアに改修したい

最近、私たちへのお問い合わせで増えているものの中に、マンション管理組合や回収業者さまからのご依頼があります。

その多くは、『築30年のマンションの重い開き戸を自動ドアに改修できないか』というものです。

しかも、業社さんに見積もりをお願いしたものの思った以上に金額が高く、後付けでもう少し安くできないか、といったご相談内容がほとんどです。

12年〜18年周期で行われるマンションの大規模修繕工事

日本のマンションは、新築時から定期的に大規模修繕工事を行うように国のガイドラインで定められています。

工事の周期は法律で決められたわけではないですが、12年~15年が一般的で、最近は建材の耐久性が上がってきているおかげで、18年周期というマンションも増えています。

一般的には第1回目の大規模修繕工事で、防水、塗装、電気、給排水などの今ある設備を長く保つためのメンテナンス工事が行われます。

2回目以降の工事には、メンテナンス工事に加えて、より使いやすくするために玄関などのリニューアル工事を含めることが多くなります。

日本のマンション着工数は1990年代にピークを迎えています。

時期的には、このころに建てられたマンションが2回目、あるいは3回目の大規模改修工事の時期を迎えており、そのなかで玄関の自動ドア化が検討されているようです。

それが、私たちへの問い合わせも増えている理由だと思います。

日本のマンションで多いフロアヒンジ方式の開き戸

マンション関係の方からいただく依頼の多くは、開き戸の自動ドア化です。

それもフロアヒンジと呼ばれる方式の開き戸が多く、かつ、左右一対のいわゆる観音開き戸が8割を占めます。

一般的に、開き戸はドア側面にあるヒンジというもので、ドアを吊り、支えています。

フロアヒンジタイプでは、ドアの側面に垂直についてる軸と、その軸を支えるための床内にある装置でドアを支えます。

床内の装置には、油圧とスプリングの力でドアの開閉速度を調整する機構が入っています。

普段、わざわざ注目して見ることはないと思いますが、ドアの床に金属の板があるのを見たことはないでしょうか?

その金属板が床下に埋め込まれたフロアヒンジ装置の蓋です。

フロアヒンジの内部

フロアヒンジ方式のメリットは、重量のあるドアにも対応できることです。

フロアヒンジを使わない一般的な開き戸は、横から支えるため、重力に逆らってドアがつねに宙に浮いた状態となっています。

すると経年劣化で、次第にドアの先のほうが落ちてしまい、このことでドアがきつくなったり、うまく開かなくなる原因となります。

一方、フロアヒンジ方式は、床内にある装置がドアを支えており、重さの影響を受けづらく、ドアを重くすることが可能です。

具体的にはステンレスやスチール、厚いガラスなどでは、フロアヒンジ方式を使わないと支えられないドアがほとんどです。

また、フロアヒンジ方式は、一般的なドアクローザー(ドアの開閉を調整する装置)のように装置自体が露出していないため、デザイン面でも優れています。

とくにガラスを多用するドアでは、ガラス面積を増やせるので、商業施設などでも非常に多く使われています。

フロアヒンジ

もちろん、デメリットもあります。

それは、フロアヒンジそのものに定期的なメンテナンスが必要なこと。

そのコストは一般的なドアクローザーよりもかかります。

また、フロアヒンジが床下に埋められているため、雨水や湿気の影響を受けやすいです。

実際、私たちが、自動ドア改修工事で拝見したフロアヒンジの中には、かなり激しく腐食し、フロアヒンジ機構内に水がたまっているような例もありました。

フロアヒンジの交換には、フロアヒンジ自体だけでなく、周囲のタイルを交換したり、モルタル工事をする必要もあります。これもコストがあがる理由です。

フロアヒンジ方式は重量のあるドアに適していますが、それでも限界があり、いくらでも重くできるわけではありません。

適用できないほど重いドアの場合、フロアヒンジ装置そのものが摩耗したり、不具合を起こしやすくなるため、交換頻度が上がります。

実際、ドアが重すぎて、新品に交換してもすぐにフロアヒンジが壊れてしまう、と悩んでいるお客様にお会いしたことがあります。

そのお客様は2~3年に一度、15万円程度かけてフロアヒンジを交換しているとのこと。

こうなると、開き戸を撤去し、引き戸の自動ドアにしたほうが管理も楽ですし、費用も圧倒的に安く上がります。

マンションの玄関に重いドアが多い2つの理由

なぜマンションの玄関は重いドアが多いのでしょう。

ひとつには、重いほうが風などの影響を受けづらく、ドアがバタつかないため、通行人が怪我をせずに済む、という考えがあるかと思います。

しかし、これはフロアヒンジが正常の場合に限ります。

むしろフロアヒンジが壊れていたり、十分に働かない場合、この重さのために不自由したり、怪我をすることが多くなるかと思います。

ふたつめの理由として、材質の問題があります。

マンション玄関は、建物の顔でもあります。

あまり安い部材を使うと、マンションそのものが安っぽく見えることもあり、新築時に見栄えの良いステンレス製のドアを設置することが多いです。

ステンレスはアルミより重いですが、表面がなめらかで鏡面のような仕上げが可能です。

また、錆びず、経年劣化によるゆがみも起こらないため、耐候性に非常に優れています。

ただし、ステンレスはお手入れが必須です。

ステンレス製の流し台を想像いただけると分かるかと思いますが、小傷ができやすく、油染みにも弱く、放置すると、白く曇ってしまいます。

さらにいうと、ステンレスは重いです。

同じステンレス材でもさまざまな厚みや種類がありますが、一般的には同じ大きさのアルミドアの2倍近い重さがあります。

結果、マンションが新築だったころは問題ないのですが、10年、20年、30年と経つと、入り口のドアはなんとなくみすぼらしく、かつ重くて、動きも悪いドアになってしまいます。

ご入居されたときは、住民さまの多くはドアの重さを苦にされなかったかもしれません。

しかし、30年経つと、どうしてもそれが不便、危険となります。

これはドアそのものの劣化もありますが、それだけでなくマンションに入居されているかたの年齢も関係してきます。

たとえば入居時40歳だったかたは、30年後の大規模修繕時は70歳となっています。

若いときは苦としなかったことが、不便、不自由となり、危険ともなりえます。

マンション玄関を後付けで自動ドアにする方法と注意点

マンション玄関の自動ドア化

手動の開き戸を後付けで自動ドアにする方法は、大別すると2種類あります。

開き戸を開き戸のまま自動ドアにする方法と開き戸を引き戸にして自動ドアにする方法です。

ただし、マンションに限っていえば、引き戸にして自動ドアにする方法一択だと思います。

私たちは開き戸を自動ドアにする製品も販売しておりますが、耐久性、利便性、バリアフリー、ということでは、引き戸に大きく劣ります。

フロアヒンジタイプの開き戸を引き戸の自動ドアにする方法はいくつかありますが、共通しているのは、今あるドアはフロアヒンジも含めてすべて撤去してしまうこと。

そして、新たに引き戸で自動ドアを作ってしまうこと。

このとき、どうやって引き戸への変更を行うかで、値段がかなり変わってきます。

もっとも安く済む方法は、開き戸のドア枠をそのまま使う方法ですが、既存のドア枠を使えない場合はその分コストがかかってきます。

また、引き戸の自動ドアにした場合、なるべく設置を推奨しているのが、防護柵です。

自動ドアは、人が通行する部分(戸先側)にはセンサーがありますが、ドアを収納する部分(戸尻側)には基本的にはセンサーがありません。

戸尻側にお子さんなどが入り込むと、怪我をする危険性があるため、入り込まないようにするための安全柵を設置をおすすめしています。

また、センサーも重要です。

マンションの玄関の多くは、風除室があるのが一般的です。

風除室とは、玄関にある小部屋のことで、マンションに入るまでにある二重のドアに囲まれた空間のことです。

風除室のそれぞれのドアは役割が異なるため、例えば、この2つをともに自動ドアにした場合は、開閉などの仕組みを変える必要があります。

一例をいえば、外側は誰でも入れる仕組みとし、2枚目のドアはカードやテンキーで解錠するような仕組みです。

あくまでもドアは脇役ですが、建物としてもっとも重要度の高い設備でもあります。

つねに問題なく動くことを第一として、そこにあることが当たり前となるような仕組みの提案ができるメーカーかどうかが、自動ドア設置業者選びのポイントとなります。

どんなドアでも後付けで引き戸の自動ドアにするFAS07

私たちは、今まで多くのマンションの玄関ドアの自動ドア化のお手伝いをしてきました。

そのときに使用した製品は、ハイグレードタイプの後付け自動ドアFAS07です。

FAS07後付けで自動ドア化するので、新規で自動ドアを取り付ける場合に比べて、2割から最大で8割も安く自動ドア化できる場合がほとんどです。

マンションの玄関の自動ドア化をご検討の場合はぜひご相談ください。

個別の相談やお見積もりなど無料です!お気軽にご連絡ください!
おすすめの記事