開き戸を後付けで自動ドアにするメリットとデメリット

開き戸を自動化する場合

開き戸を後付けで自動ドアにするメリットとデメリット

私たちの元には、さまざまな種類ドアの自動化のお問い合わせがございます。

そのなかでもドア、スイングタイプ(開き戸)のドアをそのまま自動化したいというお問合せもかなり頂きますが、私たちは、まず「引き戸にしませんか」とご提案させていただいております。

私たちは開き戸専用の後付け自動ドアも販売しておりますが、だからこそ、開き戸の自動ドアのメリットとデメリットをよく知っています。

開き戸そのまま自動ドアにするメリットは小スペースで済むことです。

開き戸のメリット

スペースが狭くて済む

一方で、デメリットは少なくとも3つはあります。

開き戸をそのまま自動ドアにする場合のデメリット

  • ドアが開く方向に人がいると危ない
  • ドアのヒンジ(ドアと枠の間)に指を入れると大きな怪我をする可能性がある
  • 外部に通じるドアの場合、気圧、天気によってドアが重くなり、うまく動かないことがある

上の3つの点は、スイングタイプがリフォームの際に、引き戸に変更される理由でもありますよね。

引き戸はメリットが多く、デメリットが少ない。

引き戸と開き戸はちょうど逆。

メリットは上記の開き戸のデメリット1~3がすべてクリアでき、デメリットはドアを引き込むためにスペースが必要となることです。

ただ、この引き戸のスペースですが、最近はアウトセット(枠の外へ出す)で後づけしてしまう方法でクリアできますし、二連の引き戸でも対応はできます。

二連引き戸であれば、ドアそのものの収納部は約1/3で済みます。

二連の引き戸
二連の引き戸・このタイプであれば、ドアそのものの収納部は約1/3で済みます。

二連引きタイプで、既存の手動ドアをつける場合、簡易型の後付け自動ドア製品であるオートスライドでは対応できません。

FAS07であれば、金具で引っ張るため、対応可能です。

また、FAS07にはもともと二枚を並行で吊るタイプもありますので、お客様の状況に合わせて、コストと耐久、どちらがよりノントラブルで耐久性が高いか、現場ごとの判断となります。

二連引き戸にして開き戸を後付け自動ドアにした事例

オーダーメイドタイプの後付け自動ドア製品・FAS07を使って、開き戸を引き戸の自動ドアにした実例

実例でご紹介いたします。

下は東京都でのある飲食店のリフォームの例です。

ビルの一角にあり、古くて重い手動のドアが付いておりました。

工事のポイント

  • 飲食店の古くて重い開き戸(スイングドア)を自動ドア化
  • 開き戸のままではなく、引き戸にして自動ドアを設置
  • 防火区域だったため菱網入りのガラスをドアに使用
開き戸を自動化する場合
古くて重い手動のドア

こちらをまず外して、ドアを引き戸に変更し、オーダーメイドタイプの後づけ自動ドア製品・FAS07で自動化してしまいます。

ドアは通常の自動ドアと同じアルミタイプのものとし、防火区域のため、菱網いりのガラスをご提案いたしました。

FAS07は一般的な自動ドア装置の中身と相違ないため、工事も一般的な自動ドアのそれと変わりません。

違うのは、自動ドア装置を壁内に内蔵しないことですね。

反対側から見ると、ドアの名残りがあり、分かりやすいかもしれません。

ただ、「もともとスイングドア(開き戸)だったよ」とは言われないと分からないと思います。

開き戸を後付けで自動ドアにした例
開き戸を引き戸にして自動ドア化(写真1)
開き戸を後付けで自動ドアにした例
開き戸を引き戸にして自動ドア化(写真2)
開き戸を後付けで自動ドアにした例
開き戸を引き戸にして自動ドア化(写真3)

この事例では、アルミ材の自動ドア用のドアを作ったため、工事内容は、ほぼ新規設置に近かったですが、それでも壁内に内蔵するタイプの自動ドアを設置するよりは、安くあがりました。

キットタイプ後付け自動ドア製品・オートスライドを使う場合は

キットタイプの後付け自動ドア製品・オートスライドを使う方法もございます。

オートスライドの場合はまず、手動のドアを設置いただく必要がございます。

アウトセットでの設置であれば、たとえばソフトクローズのないタイプがおすすめです。

まず、手動ドアをつけ、その上にオートスライドを設置します。

オートスライドで設置可能なら、ドアが安く手に入ります。

20万円台でスイングドアが、引き戸の自動ドアになった事例もございます。

オートスライドは基本的には法人様への通信、卸販売製品です。

まず、工務店さまや建具屋さまにスイングドアの撤去、後付けでの引き戸設置をご相談し、そのうえでオートスライドの設置もご相談する、という流れが、一番多いと思います。

実際、毎月いただくご注文の1/3はリフォームを手がける工務店さまからのもので、そのうちさらに半分が引き戸の後づけ、新規設置も兼ねています。

引き戸を後付けし、それを後付け自動ドアで引くという方法について、ご不明点ございましたらご連絡ください。


FAS07の詳しい製品情報はこちらから



オートスライドの詳しい製品情報はこちらから


株式会社ファースト・レイズCEO

この記事を書いた人

株式会社ファースト・レイズ代表・八木幹夫。2級建築施工管理技士。日本電産サーボ株式会社にて自動ドアなどの産業機器向けモーターの技術営業を5年経験した後、株式会社ファースト・レイズを設立。後付けに特化した自動ドアの開発・施工販売をしています。趣味はドライブ、アウトドア、読書、車いじり。

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