自動車教習所の大型観音開き戸を後付けで自動ドアに|横浜【FAS07事例】

工事のポイント

  • 自動車学校の玄関の観音開き戸を取り外し、引き戸の自動ドアに
  • 新型コロナウイルス対策の一環として非接触自動ドアに
  • ドア枠はきれいだったので、そのまま利用
  • ドアはステンレスだけだと金額が高くなりすぎるため、アルミ材も併せて使用

重い開き戸は不便なだけでなく、危険です

FAS07はオーダーメイドのハイグレード後付け自動ドアです。

横浜の鴨居自動車学校様の玄関扉を自動ドアに改修させていただきました。

このタイプのドアは最近、とてもお問い合わせが多いので、参考事例としてご紹介させていただきます。

今回はビル、商業施設、病院などでも多く使われている、ステンレス製の観音開き(二枚のドアが中央から左右に開く)ドアです。

自動化の目的は、重くて不便であること、また新型コロナウイルス対策の一環として非接触での通過を実現させたいとのこと、でした。

たしかに、このドアではしっかり握らないと開閉が難しいですし、急いで閉めると、後ろから来た人が挟まれたりもしますよね。

危ないです。

また、接触感染のリスクもありますね。

毎回、ドアノブをアルコールで除菌するのは手間も費用もかかります。

こうしたタイプのドアはフロアヒンジ方式といいます。

金属製の装置を床下に入れて、ドアを固定しているのですが、この装置は時間とともに劣化するため、定期的な交換が必要です。

今回のご依頼いただいたドアは装置は比較的最近に交換したようでした。

ただ、装置をおさめる場所が錆びや経年で劣化しており、それが原因でガタガタしていました。

フロアヒンジ装置の定期交換はそれなりに金額がかかりますし、上記のような状態が進み、浸水があるようですと、まわりの床をはつって、コンクリートからやりなおす必要があります。

自動ドアにしてしまうほうが、利便性、将来的なランニングコストも抑えられると思います。

開き戸枠を再利用して自動ドアに

今回、私たちご依頼いただくまえに、他社さまにもお見積もりをお願いしたとのことでした。

その案では、ドア二枚、固定壁二枚、欄間ガラスふくめて枠すべて交換し、タイルもやり直すというかなり大規模なもの。

良いと思いますし、それが一番間違いがないやりかたです。

ただ、工期がかかりますし、何よりも金額が。

三百万円近くはいきますよね。

弊社はけっして安さを売りにしているわけではないですが、使えるものは使っていく方針で、弊社なりのご提案をさせていただきました。

今回、現地調査したところ、建物のメンテナンスが行われており、ガラスに傷もなく、ステンレス材枠の経年によるゆがみなども確認できませんでした。

これを壊してしまうのはもったいないので、この枠を再利用して自動ドア化をご提案させていただきました。

改修案の肝は、ステンレス材にあえてアルミをつけさせていただくことでした。

ステンレス製ですと、どうしても金額が高くなりまし、なにより重量があるので、補強やフロント枠工事などもかなりのものとなります。

そうなると、やはり新規に三方枠をたてたほうがよい、ということになります。

もちろん、会社の顔にあたる場所でもありますから、あまりにも後付け感があるのもいただけません。

長く仕え、安全で、かつデザイン的にも美しい、その中間点をみつけるようなご提案をださせていただきました。

作業は下準備が半分

現地調査し、方式を決定し、いざ施工です。

ドアとドア枠を壊して、新規に三方枠を設置するのではなく、あくまでも現在のドア枠を使うため、傷つかないようにドアを外す必要があります。

問題は、このステンレス製の大型ドア。

高さもあり、ガラスも厚く、一枚あたり80㎏は確実にあります。

ドアを撤去する作業だけは、事前の現地調査では、わからない事が多いです。

よくあるのが、長い時間でボルトが融着していること、逆に腐食しており、突然、金具が壊れてしまうこともあります。

ですので、作業をする人間のほか、2人程度でドアが倒れないように支えながら、少しずつドアをはずしていきます。

今回もかなり厳しく、下から少しもちあげては、叩くを繰り返して、綺麗に撤去できました。

ガラスも汚れ一つなく、タイルも割れてません。

ステンレスも毎日磨いているせいか、白シミひとつなく、毎日、しっかり、清掃、お手入れされている証拠です。

ドア枠を壊さずに綺麗に外れました。

結果だけみると、簡単ですが、ここまで来るのに2時間ぐらいかかっています。

外したドアは弊社にて有償処分させていただきました。

今回は4人作業でしたが、他の現場にくらべても、比較的楽に外れたほうだと思います。

ドアまわりの空間が広くて作業もしやすいこともあったかもしれません。

外した床のフロアヒンジは内部をすべて取っ払って、清掃したうえで、ステンレスのカバーをして完了、周辺のタイルも修繕しなおします。

ここからは、自動ドア装置の設置です。

まるで初めから自動ドアがあったかのように

今回はもともとの開き戸のドア枠や固定壁まわりの柱を利用し、自動ドアエンジンを設置しました。

図面は引いてますが、既存枠への施工のため、最終的には現場あわせでやっていきます。

自然に、後づけしたように見えないように設置するのが大事だと思っています。

反対側からみると、こんな感じ。

ステンレスは電動工具だけでは、複雑な加工が難しいのですが、裏板をはったり、施工ビスをめだたない場所に打つことで、もともとこういうデザインであったかのように気をつけて施工させてもらいました。

広い場所なら、センサーの調整は簡単です

完成です。

最初から自動ドアであったかのような入り口になったと思います。

今回、新型コロナウイルス対策としての非接触化がありましたので、外は近づけばひらく人感センサー、内側は手かざし式です。

もちろん、補助光線もいれて安全には配慮しております。

いつもは、狭い店舗玄関とか、そもそも手動ドアを前提で設計された場所が多いのですが、今回は十分なスペースと高さがあり、設定は楽でした。

こちらの鴨居自動車学校さまは、鴨居駅から歩いて3分です。

自動ドアはじめ、さまざまな感染症対策済ですので、免許取得はもちろん、高齢者講習などの各種講習にも安心してご利用できると思います。お薦めです。


FAS07の詳しい製品情報はこちらから


株式会社ファースト・レイズCEO

この記事を書いた人

株式会社ファースト・レイズ代表・八木幹夫。2級建築施工管理技士。日本電産サーボ株式会社にて自動ドアなどの産業機器向けモーターの技術営業を5年経験した後、株式会社ファースト・レイズを設立。後付けに特化した自動ドアの開発・施工販売をしています。趣味はドライブ、アウトドア、読書、車いじり。

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