工事のポイント
- 上場企業の土木建設会社の風除室のドアを自動ドア化
- ドアと壁面までの距離が長く、自動ドア装置の取り付けが困難。特注で作った特殊金具で接続することで解決。
- 開閉方法は、風除室側と事務所側で違うを方式を採用
- 最終的に別メーカー様の見積もりと比べて1/3以下で自動ドア化が実現
壁に厚みのある風除室のドアを後付けで自動ドアに
栃木県にて、既存の手動ドアを後付けで自動ドアにした事例をご紹介させていただきます。
今回はオーダーメイドタイプの後付け自動ドア・FAS07を使って施工しました。
関東平野北部は、冬は風が強く、夏は激しい夕立があるため、ドアの外に風除室があると、雨風をしのぐのに大変便利です。
こちらのお客様は上場している非常に有名な土木建設会社さまです。
今回、風除室を新設するにあたり、内部の手動ドアを自動化してほしいとのお話をいただきました。
一般的に風除室内部に自動ドアを設置する場合、風除室とセットで設計、施工する必要があり、数百万レベルのお見積りとなってくると思います。
今回はドアは風除室とワンセットの一般的なアルミサッシですので、1/5近い低価格で自動ドアにできました。
ドアから自動ドア装置をとりつける壁面までの距離が、400㎜以上。どうやって自動ドアにするか悩む。
私たちの仕事は、すんなり行くほうが少ないのですが、今回も課題がございました。
壁の厚みです。
ドアから自動ドア装置をとりつける壁面までの距離が、400㎜以上あり、この距離は施工経験がありませんでした。
まずはどう自動化するかシミレーションする必要がありました。
すぐに考え付くのは自動ドア装置を風除室内につけるという方法です。
しかし夏場になると風除室の一番外のドアは、開放したままにしておくことが多く、それに加えてダンプカーが出入りするため、かなり振動があります。
長くお使いいただくための耐久性を第一と考え、室内設置一択としました。
特注の特殊金具にてドアと接続することで課題が解決
考えたのは金具による接続ですが、当然、特注です。
事前のテストで縦金具のみでドアと接続すると、一ヵ所に力が集中しすぎて、耐久性に不安が残ることが分かりましたので、横のバーをたして、Tの字の接続金具として、施工させていただきました。
ちなみに金具は5㎜厚のアルミ製で、しっかりとボルトで固定させております。
あとは簡単です。
いつものようにアルミベースにモータ、コントローラー、プーリー、ベルト、センサーアンプ等を設置していきます。
センサーは風除室側は人感センサーで、手を触れずに入室。
事務所内は狭いため、タッチスイッチで最初は起動し、その後、人感センサーが働くようになっています。
無駄な開閉をせず、かつドア前で頻繁にすれちがったり、立ち止まったりした場合はタッチスイッチによりドアを都度開放するため、利便性が高いのが特徴です。
最終的に別メーカー様からの見積もり案の1/3以下での価格で自動化が実現
今回は、別メーカー様からの見積もり案の1/3以下での価格で自動化ができました。
自動ドア導入をご検討の際は弊社にご相談ください。
現地調査は無料です。
関東および静岡県、山梨県、名古屋の一部であればご対応可能です。
FAS07の詳しい製品情報はこちらから
この記事を書いた人
株式会社ファースト・レイズ代表・八木幹夫。2級建築施工管理技士。日本電産サーボ株式会社にて自動ドアなどの産業機器向けモーターの技術営業を5年経験した後、株式会社ファースト・レイズを設立。後付けに特化した自動ドアの開発・施工販売をしています。趣味はドライブ、アウトドア、読書、車いじり。
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